大田区某小学校にて、夏休み特別スクールに講師として参加しました
大田区立の某小学校のスクールサポーター(ご父兄を中心とする学習サポートチーム)の方からご相談いただき、夏休み中の特別スクールの体験プログラムの講師として参加し、小学生に和裁の体験をしてもらいました!
5月にお話をいただいてから、スクールサポーターのご父兄たちと相談・体験・打合せを重ね、8月上旬に体験スクールを行いました。この小学校では、夏休みの間、日によって異なる40以上の講座を用意して、児童たちに体験をしてもらうスクールを保護者が中心になって企画・運営しているそうです。空手やダンス、クラシックバレエなどの運動系から、神社ミステリーツアーやコマ回しの体験系、さらに竹とんぼ作りや絵葉書作りなどの工芸系など、多種多様なプログラムで、それぞれに外部から講師を呼んで全学年を対象に予約制で行っています。「外部講師の英知を活かして、頭と体を刺激し、学びの場を作る」という意欲が感じられ、ご父兄の本気度がうかがえます。これだけの講座を自主的に準備・運営するのは並大抵なことではなく、頭が下がります。
のうとみの講座は「新講座:日本の伝統生地で自分だけの栞(しおり)を作ろう!」と題して、3年生~6年生を対象に、定員15名で募集をしてくださいました。学校内にはかわいらしい告知コーナーを作ってくださったこともあり、募集早々に定員を超える児童のお申し込みがありました。
- 手づくりの「夏わく」告知コーナー
- ママたちの手作り見本
- のうとみの見本
- 着物生地をたくさん用意しました
当日はご父兄や先生を含めて20人近くの方がご参加くださり、楽しく進めさせていただきました。せっかく和裁士が来るのでぜひ和裁の実演も子供たちにお見せしたいと申し入れしたところ、快く和室を貸してくださり、畳の上で並縫い等の実演もさせていただきました。実際に子供用の着物(男児の掛け着や銘仙の長着)を触ってもらったり、実際に羽織ってもらったりして、絹の感触を肌で感じてもらいました。また、着物に付けられた「背守り」や「紐かざり」の刺繍を見せながら、着物に込められた「親が子を想い、安全を願う心」をかみ砕いて説明をし、ワークショップの導入としました。
- 運針の実演
- 和室で子供たちも興味津々
- 男児掛け着に付けられた紐かざり
- ビンテージの銘仙の女児着物
いよいよ栞づくりの作業開始~!好きな柄の表地と裏地を1枚づつ選んで、糸も好きな色を2本選んでもらいました。布も糸も絹を使い、本格的で贅沢な体験です!刺繍なので絹糸の光沢を見てほしかったし、子供といえど、本物を触って違いを感じてほしかったからです。
- 好きな柄を選べるようにしました
- 説明しながら進めます
- 途中でアイロン接着タイム
糸が絡まったり、針穴から糸が抜けたり、なかなか先に進まない子もいましたが、全員無事に終了!同じように見えても全員個性的なセレクトで、完成品も愛着がわきますね!
- 型紙に沿って布に点を写します
- 刺繍開始!順調に進みます~
- こちらが子供たちの完成品
最後にはみんなで記念撮影をして、お礼のお菓子までいただき、至れり尽くせり。本当にお疲れさまでした。
学校関係者の皆様、スクールサポーターの皆様、ご協力誠にありがとうございました!